不登校になって どうやって過ごしていたのか?Vol.5 6年生


2021.9


6年生の3学期は 中学入学の準備とか いろいろとやることが多いので
登校することも多めになってて

小学校を卒業してしまうと 給食費の未払い請求もできないのか?
担任の先生の催促も多め

学校からの連絡が 家にいない親と繋がることもなかった



小学校の放課後を利用して 夕刊の新聞配達をする友達が居て
中学に上がるのでもうやめると言う

なので 中学に上がるまでの2か月でも
その新聞配達のバイトをやれないか 販売店に聞いてもらえないかとお願いすると
あっさりOKを貰え やることになって

月曜から金曜まで60件の夕刊を配達して 一か月6000円

小学生からしたら とてつもない大金

新聞販売店も たまたま家の近くで 学校が終わってから
新聞を配るのも 1時間くらいで済んでしまう

時間的余裕から 1か月だけのバイトになったけど 人生 初給料は4000円

紹介してもらった友達が 配達先がわからないと困るからと
慣れるまでの数日は 配達で付き添いをしてくれたので 友達に2000円を渡し

その初給料を知った母親は 2000円持っていった


初給料で 文具を買ったり お菓子を買ったり 洗濯洗剤を買ったり
あっという間になくなったけど

自分で稼いだお金を使うのは嬉しかった



住んでる地域では 小学校から中学に上がる場合
3校ほどに分散するので 小学校でお別れする友達も半数以上

友達と言っても 前ほどの繋がりを築いてなかったので
寂しく思ったりすることもなかったけど

その変わり 今まで遊んだことはないけど 同じ中学に進む新しい友達も出来たり
何かとメンタル的にも 忙しくなる時期だった



不安に思ってた 中学準備も進み
学ランや学校指定のジャージを買ったり カバンを買ったりする中

ジャージがあるんだから体操着はいらないと勝手な解釈で買わない母親
やっぱり 不安は的中


不登校が始まる前の 小学校3年の時に

新しい学校に転入して初めての水泳の授業
当然 水着が必要で 買ってくれないので 授業はずっと休んでて

買ってくれたと思ったら 安い普通の海パン

当然 水泳の授業なんかに着られないから ずっと休みを貫く時期があったので
今回の母親の行動は ありえることだと思った


小学校の卒業式の前日 担任の先生から呼び出され
給食費の未払いを親にしっかり伝えるように言われ 請求書の入ってる封筒を渡された

家に帰って請求書を見ると
学級費を含めて4万円ほどの金額だった


帰って来た母親に渡すと こんなに払ってなかったのかと 驚いていたけど
お前が使い込んだだろと言われたが

そもそも給食袋にお金を入れて 渡されたのは数回であって
俺が使い込むほど渡されてなかったが なにも言い返さず黙ってた


小学校の卒業式の服装は 白いシャツに黒い半ズボン
女子は白いシャツに黒いスカートと指定されてて

日頃から黒い半ズボンを履いてない自分は
新たに購入しなければならず 母親に買ってほしいと言ってはいたが

1日しか着ない黒い半ズボンは当然買わなくて
手持ちの茶色の半ズボンに白いシャツで卒業式を迎えることになった

翌朝に母親から未払いだった給食費と学級費を持たされたが

いろいろ事情はあるけど 普通に払ってくれれば 俺も普通に学校に行けたんだけどなと
ふと思ったけど その言葉は心にしまっておいた


卒業式当日 登校すると

みんな白いシャツに黒の半ズボンやスカートを着ている中で
茶色の半ズボンを着てる自分と グレーの半ズボンを着てる子がいた

みんなと違う色の半ズボンを着てても 誰ひとり責めたり弄ったりする子も居ない

逆に今日1日だから わざわざ買わないよねと みんなフォローしてくれる
人間関係に恵まれてるなと 子供ながらに思う

担任の先生に 未払いだった給食費と学級費を渡したら 心が晴れた感じにも思えたけど
こんな嫌な思いはしたくないと思いながら

卒業式も無事に終わり 晴れて卒業となった

一年近く過ごした学校だけど あまり思い入れも作らないように
友達も作らないようにしてきたので 感動的な感情も沸いてこなかったけど


中学の学校生活が不安で仕方なかった

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