不登校になって どうやって過ごしていたのか?Vol.3 6年生

2021.9


5年生の3学期も終わろうとする頃に

母親からの急な呼び出しで 離島から 以前住んでいた市内に呼ばれ
今日からここに住む と宣言されて

母親に対しての不信感が強くなった頃


生きていくことの励み というと 大袈裟かもしれないけど
好きな子と 交換した 自主学習ノートも 処分され

さらなる不信感しかない母親と二人で暮らすことになった


5年生の3学期の終業式を迎えず 6年生の新学期まで 不登校となり
離島で処分されたと思った学校道具だけは 後日送られてきた


新学期を迎えてから数日後 新しい学校へ登校

登校と言っても 転入届を持って全く知らない学校へ始めて登校する

親の付き添いもなく一人で
教頭先生に転入届を出し 新しい母校となる学校の手続きは 子ども本人だけ

教頭先生も 困ったなぁ といった感じだったけど受理され

転入した学校は6年生2クラス

4回目の転入となると慣れたもんで 黙ってても取り囲まれるから

好奇心旺盛な子たちのおかげで 友達はすぐにでき
家が近い子と帰るようになった


1学期の後半から 給食費の未払いが始まったけど ほとんど登校したので
放課後に友達と集まって野球したり 遊ぶことも多く

隣のクラスの友達も増えてきた


母親が帰ってこないと 平日でも ご飯が食べられない日もあったが

6年生になると 少しばかり料理の知識も身に着くので
具なしの味噌汁や すいとんとか作って食べてたかな


夏休みに入る前に 先生から個人的な呼び出しがあって

給食費を払ってくれるよう 親に伝えるように言われるけど
母親も中々帰ってこないので伝えられず


夏休みも 相変わらず電気は止められ 電話も止められるし

電話が止められると 家に電話をかけてくる友達とかにもバレるから
最初からないほうが良いと 小学生でも思う

母親も帰ってこず 食事もあまり食べられず お金もないので出かけることもなく
夏休みは 家で過ごすことが多かった


ガス会社の訪問集金はよく来るし 借金取りも毎日訪ねてくる

借金に関しては 母親の彼氏の借金というのは 借金取りに教えてもらった

電気は止められ 夜は真っ暗になる
ろうそくは 前もって母親が買ってきたのがあって
夜はその明かりで過ごすこともあったけど

住んでるアパートは3階で 道路に面して見晴らしも良くて
逆に言えば 外からでも電気の明かりで 居るのか?居ないのか?わかってしまうので

外から見ると
電気もつけずにろうそくの明かりが部屋でゆらゆらしてるのも
電気止められてます宣言 になるので なるべく使わないようにして


水道は止められることはなかったので
冷水でもお風呂に入れるのはありがたかった

ガスはアパートの個室単位で止めることが出来ない というのは
ガス料金の訪問集金の人に教えてもらった


当時 給食費が払えないのに 給食を食べることへの罪悪感は どうしても消えなく
不登校することが 悪いんじゃなくて 給食費を滞納することが悪い

だから学校には行かない

この考えを持ったのは 先生の一言から始まったのは 覚えてる

3年生の時

〇〇君と 〇〇君と 〇〇さん
給食費払えてないので 払ってもらうように家に人に伝えてくださいね
給食費払わないと 給食は食べられませんよ

先生からの何気ない 悪気のない言葉
先生からすれば当たり前のことを言ってるだけなんだけど

自分の心には刺さってしまった


先生がどうとか それは全く思わない
自分の家庭環境が招いたことだから 給食費を払わない自分が悪い


ただ大人になっても思うのは
中学卒業まで 光熱費や備品などで徴収される学級費とか 給食費は無償化にしてほしい

義務教育なんだから 子供たちの学びの場を しっかり国が支えてほしい


この時代 子ども食堂のありがたさは 自分でもよくわかる

子ども食堂は 子供たちに食を分けてくれるだけではなく

自分たちの居場所 自分たちが居ても良い場所
自分たちの存在を認めてくれる場所だから

行政の力が大きく加わって
淡々と事務処理的なことをされても あまり意味がない

人の優しさ 大人の優しさ 人のぬくもりを求めている子どもが
寄り添う場所だと思う

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