不登校になって どうやって過ごしていたのか?Vol.1 5年生

2021.8

前回 不登校になった理由を 書いてみたけど
今回は 不登校の時 どうやって過ごしていたか を 書いてみました


小学4年生から不登校になって 誰も居ない家で過ごすのも
あまり落ち着かない時間ばかりで

平日の登校時間に家で過ごすのも 葛藤があったりもする
学校に行ったほうが良いのか? 行かなくて良いのか? 考えてしまうことはあった


登校時間が過ぎてしまえば
今日も行かなかった と 多少の罪悪感はあったけど時間がたてば忘れてしまう


前にも書いたけど 先生が家にくるのは
午前中の10時までの時間帯で それが過ぎるまでは息を殺すように過ごしてた


お金がある時は お菓子を買いに行くけど

近所のスーパーに買い物に行くと
学校に行ってるはずの小学生が 買い物に来ると かなり目立って 大人の視線が痛いほど

たまに学校は休みなの?と
声をかけられることもあったので さっさと家に帰った

お金がある時は と言っても 100円程度で ご飯を買う余裕はまったくない

スナック菓子を一袋買って それが食事変わり

たくさん入ってて味の濃いお菓子を食べると
濃い分 全部は食べられないから数回に分けて食べる それで満腹感も出たりする

電気やガスが止められても お菓子なら食べるのに困らない


もう少しお金がある時は 卵を買ってきて焼くくらいで
スクランブルエッグは今でも好きだね


ほとんどテレビをみて過ごすことが多く 再放送のドラマも好きで
特に2時間ドラマは今でも好き

電気料金が未払いで 止められたりすると
じっと何も考えず 一日を過ごしてみたり 寝てみたり

母親が買ってきたのか もらってきたのか
家にある週刊誌を読んでみたり この辺から 本を読むことが多くなった気がする

あとはたまに掃除したりするくらいかな


勉強が遅れるとか そういうことはまったく考えてなくて
能天気と言うか お気楽モードで過ごしてた覚えはある

学校に行ってないことを 永遠と母親にバレないわけでもないけど

不思議なことに
不登校で家で過ごしてて 母親が帰ってきて鉢合わせ そんなことは一度もなかったけど

いかに母親が家に帰ってこないかが よくわかる
今でも恐ろしい親だと思うね

どういうわけか 学校に行ってないことは 母親にバレてしまうけど
学校に行けと言うくらいで それ以上のことは何もない

家の様子でわかるのか?
近所の人の密告なのか バレる理由は今でもよくわからない

夕方の下校時間 たまにクラスの友達が プリントなどを持ってきてくれるが
好奇心旺盛な クラスの子も着いてくることもあった

居留守を使うこともあったけど
あまり顔を出さないと 先生が家に来るか 警察にでも通報されそうなので
友達が来てくれた時は 顔を出すようにしてた

5年生にもなれば いろいろと知恵がつく


何日も学校を 無断欠席して たまに行くと
当然 担任の先生にいろいろ聞かれるけど 不登校の理由は一切口にせず

具合が悪かったとか 朝起きられなかったとか誤魔化すだけで
深くは追及されなかった

担任の先生からすると 
学校に来たときは クラスのみんなと仲良くやってるし いじめられてる様子もない

1年前に転入してきたとはいえ ほかのクラスにも友達はいるし
休み時間に 仲の良い女の子とも 二人でおしゃべりしてるし

こういう状況で学校に来ないのが不思議に思ってたはず

転入してきた4年生の時 

転入生というのは 何かとちやほやされやすい
その分それを見て 嫉妬する子もいるらしく

転入してからうまく友達になれない男の子が居て いつも冷たくされていた
まぁ やんちゃな子なんだけど

転入してきて半年くらいかな
急に向こうから接近してきて 家に招いてくれたりもして仲良くなった

休み時間はいつも運動場に出て遊び 放課後も遊び
いつの間にか 一番の仲良しになった頃 告白された 愛の告白じゃないよ(;^ω^)

俺は お前が転入して来て みんなにちやほやされてるの見て 凄く嫌いだった
だけど みんなとも仲良くやってて ほかの友達からも あいつは良い奴だよ と
言われても 信じなかった  だけど 今はお前が好きだ(^-^)

そ、そう (;・∀・) ありがとう! いつも遊んでくれてありがとう!
それだけ言った(^_^;)

4年生で転入してから すぐに仲良くなった女の子が居て
席も隣で 休み時間とか よくお話してたんだけど

日が経つにつれて 好きになって たまたま放課後会ってお話したり
好きという気持ちが強くなった

俺は全く知らなかったけど 向こうも俺のことが好きだったというのは
クラスの全員知ってて 知らないのは俺だけだった

席が近くて 授業中にみんなで笑うことがあったりすると
いつも顔を見合わせて笑ってた

5年生に上がる時 先生からクラスが発表されるんだけど
先に自分のクラスが発表され 次にその女の子のクラスが発表されると 同じクラスで

その瞬間 クラスのみんなが こっちを見て おぉー!一緒だね
て喜んでくれるほどだった

5年生に上がると その女の子と席が隣だった

だから学校に行くのも楽しかったから
4年生よりは登校することも増えたけど 無断欠席する不登校は続けてた

2学期になって 必ず席替えがあるのはわかってて
次はどんな子の隣なんだろうと思ってたら

また 好きな子が隣になった

4年生から同じクラスだった子達は 知ってるから
そうなるよね とか 良いよ 良いよ とか言ってくれて

知らない子はなんでだろうと 思ってたらしく
あとから学級委員の子に教えてもらったのは

〇〇君は 理由はわからないけど なかなか学校に来てくれない
だから 仲の良い〇〇さんが隣だと 学校に来るようになるんじゃないかと 

4年生の担任の先生が考えた作戦だったようで
5年生で担任の先生が変わっても そこは引き継いでくれたらしい

ずっと好きな子が 隣の席だったということで 登校する回数が増えたけど
自分は まんまと先生の作戦に引っかかったというわけ(^_^;)

いま考えても そこまでやってくれる先生に出会えたのは 嬉しかった
先生のこの気持ちは 当時もすごく嬉しかった

5年生は登校する日数は多かったし 出来るだけ学校に行こうと思ってた矢先

母親から
引越しすることを告げられ それを三日間 先生にも言えなかった

もちろん転校しないといけないから 反発はしたけど当然無理で

結局 引越しする三日前に先生に報告して 
クラスのみんなにも 好きな子にも 学校が最後の日まで言えなかった

でも先生が 明日 授業中でも良いから 何時でも良いからクラスに来て
みんなに お別れ言いに来て と言ってくれたから

翌日 母親に頼んで学校に寄った

授業中だったけど クラスのドアを開けたら 一斉に名前を呼ばれて
どこに引越しするの!と聞かれたけど 答えられなくて

遠いところ みんなありがとうね て良いながら 

好きな子の顔を見たら 泣くの我慢して笑ってた
視線が好きな子に向いたの みんな気づいて一斉に みんながその子の顔をみてた 

少し遠かったから 涙を流しながら笑ってたかもしれないけど 笑顔で見送ってくれた
俺も泣きそうになりながら 笑顔で手を振った

振り返らず クラスを出た

今でも思うのは 人生で一番辛い別れだった


引越しをすることを知って2日目くらいだったかな

クラスで帰りの会の前に 毎日1ページやる自主学習ノートが先生から返却された時

これ見て ノート1冊綺麗に使い終わったよ(*^^*) と好きな子が見せてくれた

そのノートを 手に取って開いたら とても綺麗な字で
ノートにびっしり 計算とか漢字とか 感想文とかたくさん書き込まれていた


うわ!綺麗に書いてるね!凄い!(^-^)

でしょ(*^^*)

ねぇ このノート貰っていい? そう聞くと

えっ!なんか恥ずかしいなぁ(/ω\)

でもこの後 このノートどうするの?

本棚に入れておくかな(>_<)

お願い!このノートどうしても欲しいから ちょうだい(^_^;)

じゃあ 交換なら良いよ(*´▽`*)

えっ!交換!(;・∀・) 俺 字汚いの知ってるでしょ(;・∀・)

綺麗とか 汚いとかそういうことじゃなくて 私も欲しいぃ(*´▽`*)

交換か(;・∀・) 字汚いのに恥ずかしいな(;・∀・)

恥ずかしいのは一緒だよ( *´艸`)

そうだけど(^_^;) 見て笑わないでよ(;・∀・)

笑うけど大切にする(*´▽`*)

じゃあ交換ね(;^ω^) 俺も大切にするよ ありがとう(*´▽`*)

うん! ありがとう(*´▽`*)


そのノートは宝物として 新しい引越し先に持って行った


いま振り返っても 一番楽しかった子供時代だった